成長とは何か

同期や友人と「成長」について語る。ぼくの会社では上司というものが存在しないので、「こういう人のように仕事ができるようになりたい」というロールモデルがない。ある程度全体が把握できるようになって、仕事を回せるようになった後、どのように成長できるのかどうか。難しいよねー、って話をした。
……白状すると、実は成長というものが、よくわかっていない。メンタルな部分のことなのか、効率性のことなのか。仕事の効率性だったら理解できるんだが、メンタルな成長ってのがいまいちわからない。ほら、よく「仕事を通して、人間を成長させる」とか聞くじゃない。あの言葉って何を指しているんだろうか、いつも疑問に思う。経験の積み重ねによるある特定の価値観のことだとすれば、とてもナンセンスなものだ。だって、価値観なんて、場合によっちゃ簡単に上書きされてしまう。自分が見たもの、聞いたもの、読んだもの、食べたものとかにも影響されるし、強烈な個性をもった個人にも、熱狂的な集団にも、ある時は雰囲気にだって影響されてしまう。中でも宗教とか哲学は、根本的なところからインストールされてしまう可能性がある。
「成長」という言葉は、大体プラスの意味で使われることが多い。前よりよくなった、とか、同じ失敗を起こさない、とか。だから、「成長=価値観の変移」と考えるよりも「成長=経験の蓄積(パターンの実行履歴)」と考えたほうがしっくりくるのかも。
そんなことぼんやりと考えながら「ねえ、成長ってなんだと思う」と身近な人に問いかけてみたところ「背が伸びること」の一言で片付けられてしまった。あまりの正しい言葉の使い方に、一瞬、戸惑い、そしてぼくは成長が止まっているッ!と天を仰いだ。