下流喰い

下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)

下流喰い―消費者金融の実態 (ちくま新書)


過激なタイトル。だが、内容もタイトルそのまんま、消費者金融が下流層を喰い散らかしているという話。グレーゾーンの説明から、大手メガバンクが消費者金融と手を組んでいる話、果てにはあぶれた人たちをつつく闇金融まで、上から下まできれいにまとめてある本。消費者金融が、まるでキャッチボールをするかのように、債務者を多重債務者に仕立て上げ、ババみたくなってしまったら、闇金へ。
ふと軽い気持ちでお金を借りるMさん。Mさんならまだまだ貸してあげることできますよ、と言われ必要以上に借りてしまう。ちょっと返済が厳しくなる。そこで現れる別業者。あそこは金利高いから、うちで貸しますよ、この貸したお金で返済して、うちに返してくれればいいのです。お金を借りて返済しに行く、すると、せっかくだから融資枠だけでも残してくれませんか……と返しにいった消費者金融さんに懇願される。まあいいか、と融資枠を残すことに同意。結婚式や親類の事故、思わぬ支出が発生。そういうのが積み重なり、消費者金融から借りることに感覚的に麻痺し、いつしか多重債務者へ。ううん、こんなはずじゃなかったのに。気がつけば客の前でも横柄な闇金へ。しかし、ここ以外もう借りられない。それにトータルにしたら返せる額でもない。紹介されるがままに風俗や肉体労働へ……。黄金パターン
借りれなくなるから、別のところから借りて返す。結局、消費者金融が借金を作ったところで闇金が受け皿として回収してくれるので、どれだけ多重債務者を作ったところで痛くもかゆくもないだとか。しかも10人に2人は返せなくなっても、儲かるというからすごい。
がっつり、消費者金融のターゲットの年収年代だし、お金は借りちゃいけないなあ、と改めて思った一冊。