行き過ぎた行動ターゲティングはマーケットをどんどん細分化する。

新型のクリック課金型広告、コンテンツ連動や行動ターゲティングなどの各種ターゲティング手法を組み合わせた「インタレストマッチ」ヤフーさんが発表。こういったものに一度、興味が喚起されると、その他周辺の行動ターゲティングについて関心が向く。
MediaPost Publications - Tacoda Founder Predicts Huge Growth For Behavioral - 07/22/2008

2007年に7億ドルだった市場規模は、5年後に100億ドルに拡大。5年以内にアメリカの家庭の過半数にIPTVが普及し、IPTVで行動ターゲティング広告が展開されると予測。

海外の記事を読んでいたら、まだまだこの市場は伸びていきまっせ、IPTVで行動ターゲティングが展開されるんじゃね、とかいろいろ書かれていて、まあクライアントサイド側から考えれば、行動ターゲティングほど楽な広告はないし、実際に興味のあるものに対しての情報提供であるからコンバージョンもよく誰もがハッピー、っていう印象を受けるが、実際は、行き過ぎた行動ターゲティングは人の興味の幅を極端に狭くして、マーケットをより細分化していくっつー将来が待っている。メディアはより多くの「○○オタク」を作り出すのに尖っていって、ユーザのカテゴライズがどんどん精度を増していちゃって、今はサッカー好きの人にサッカーの情報を提示するだけだけど、近未来的な発想だけど、ハラヘッタと思って何らかのアクションをとった瞬間、目の前にグルメ情報が飛び出すような世界が行動ターゲティングの目標なんだろうね。これは、人間、どんどんバカになる。
欲しい人に届ける、というのは非常にコストパフォーマンスがいいのは分かるが、広告の面白いところは、欲しくないと思っていた人にも欲しいと思わせることができることにある。と、くさい事を言いたいのだが、わざわざそんな大変で面倒でコストがかかっちゃうことやってられるほど多くの企業は遊ぶ金なんてないのが現状。だから、というわけでもないのだが、どうしても「リーチを目標」とした広告の話を聞くと、ロマンを感じてしまう。ロマン。まあ、広告そのもの自体がロマンなわけだけれども(いくらマーケティングで味付けしても、まずい時はまずい)。
まあ、しかし、行動ターゲティングは絶対に避けれないもので、あの海外の記事のおっさんがいうとおりまだまだ伸びていく市場だと僕も思う。予想だけど、どんどん孤立化していく個人の趣味嗜好の橋渡しをできる、関連的な広告の技術が次のブームになる気がする。アマゾンの「これを買った人はこういったものも買っていますよ」って奴さ。興味の幅を広げる広告アプローチって何かできないものか。