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乳と卵

乳と卵

乳と卵


ブログと比べてなんて読みやすい文章なんだ。昨日のyoutubeとか見ていたらさ、点だらけで、一文がたいそう長いと言われていたものだから、てっきり金井美恵子なみに、ずーっと読みづらい文章が続くのだとばかり思っていた。ていうか、さくさく読めちゃう。
まあ、そんなことよりもだ、以下の文章に出会った時、テンションが上がった。

いったい勤める店がどこに所在しているかで賃金や客層、だいたいの内容がわかるもので、大阪にも腐るほどの飲み屋街があるけれども、巻子が働いているのは大阪の京橋という地域であります。いわゆる場末というのかしら、いわゆる高級なものとの縁は一切なし、傾いているんでは、と思える個人経営の本屋の横に、細いながい作りの焼肉屋があり、ほんまにちょっとの隙間もなく隣接するのは、どぎつい粉飾がびしびしと目に突き刺さる電話や口の風俗店、その隣にフグを食べさせる店があったりして、いったいこれのどこがフグ部、といった按配で、それにかかってくるパチンコの音流、電飾のぴかぴか、ゲーム機が内臓されたテーブルに暗い暗い喫茶店、店主も客も居るとこをみたことのない判子屋、などなどで、人々はかかる鬱憤を爆発させ、笑い、道の端にはビール瓶が山となって割れてあったりと、とにかく乱雑なものであって、まあよくゆや人懐っこく気取らぬ地域ではあるけれども、集まる店は細かく小さなものばかり。p16

まさかの京橋。グランシャトー周辺が見事に表現されている。あそこの判子屋が最近潰れて、クレープ屋になっていた、たしか。クレープ屋も数週間で潰れたのか、今はシャッターが下りている。注意深く見ていないから、どうなっているか正直わかんないんだけどね。京橋住民には、あそこのことか、と思わず笑みがこぼれてしまう一文。
内容だけど、期待通りの素敵な文章でした。